2013年5月26日

Kubuntu13.04でFcitx試してみた

日本語入力メソッドのFcitxを試してみました。

経緯

今まではデフォルト(?)のiBusを使っていました。
最新版のiBus1.5はGnome環境との統合が進められているそうです。
なのでUbuntuではデフォルトのIMをiBusからFcitxに変更する話もあるそうです。

このあたりの詳しい話はこちら

私としては、Ubuntuのデフォルトが変わらないとしても、Gnomeと統合されてるIMってKubuntuだとどうなるの・・・?と不安になりまして、今のうちにFcitxを試しておこうと思った次第です。

せっかくなので、導入過程やら感想などを書き残しておきます。

試した環境は Kubuntu 13.04 (64bit) です。
関係あるかわかりませんが、インストール時の言語は英語で、その後iBus-mozcをインストールして使っていました。

インストール

基本的にこちらの説明のとおりです。

一応書いておきますと、

sudo add-apt-repository ppa:ikuya-fruitsbasket/fcitx
sudo apt-get update
sudo apt-get install fcitx fcitx-mozc kde-config-fcitx

Anthyは使わないのでインストールしませんでした。
最後のkde-config-fcitxがないと設定画面が悲しい感じです。

インストールが終わったら、とりあえず再起動。
ログアウト・再ログインだけではなぜか一部の設定項目が有効になりませんでした。
(設定画面でキーボードレイアウト・入力メソッドの設定ができませんでした)

設定

今回は試してみるだけのつもりだったので、iBusを終了 → Fcitxを起動、とやってみましたが、これだと正常に動作しませんでした。
一応症状を書いておきますと、

  • ほとんどの(主にKDEネイティブの?)アプリで有効にならない。
  • 有効になっても、確定前の文字列が表示されない。(Chromium, JD, Gvimなど)
  • Gvimの:set iminsertが効かない。

などです。
他のブログさんの記事などを見てもここまでの不具合は無さそうだったので、後から起動したのが原因だろうと判断し潔くデフォルト設定を変更しました。

sudo im-config -cで「了解」→「はい」→ fcixtでスペースキーでチェックを入れる →「了解」→「了解」で設定を変更して再ログインでデフォルトを変更できます。

デフォルトに変更したら上述の不具合は全てなくなり、正常に動作しました。

一応正常に動作しそうなので、少し自分用に設定します。
自分の使い方だと、

  • 「全角/半角」でOn/Off切り替え
  • 「変換」または「カタカナ/ひらがな」でIM ON
  • 「無変換」でIN Off

です。

これらはFcixt config toolから設定出来ました。
IM On と IM Off のキーは「全体の設定」の「拡張オプションの表示」で設定できます。

あと、入力メソッドの切替キーに「Ctrl+Shift」+上下矢印が設定されていましたが、このあたりのキーバインドは他に使っていたので「入力メソッドの切換をホットキーで」のチェックを外しました。

日本語入力中に表示される言語バー的なバーは「見た目」の「状態パネルを隠すモード」で「隠す」にすれば表示されなくなりました。 せっかくなのでスキンをDarkにしたりもしてみました。

設定できる項目はかなり多いですね。
ここまでの設定で、ほぼiBusと同じ使用感になりました。

感想

上記のように設定をいじった所、iBus1.4とほぼ同じ使用感です。
この記事もFcixtで書いています。
私は凝った使い方をしていないので、あまり参考にならないかもしれませんが・・・

変換も今までどおりmozcなので違いは感じません。
もちろん見た目は違いますが。

一番の違いは、一文字目を入力している時から変換候補が表示されることでしょうか。
しかも、ずっと表示されているわけではなく、入力履歴に変換候補があるときだけ表示されて、キーが入力されて候補がなくなると消えたり、その後また出たりと結構チラチラして個人的には目障りです・・・
設定でオフにできそうなのですが、設定項目が見つけられませんでした・・・

違いに慣れれば、十分実用に耐える完成度ではないでしょうか。
開発者の皆様には頭が下がります。
せっかくデフォルトも変更したので、このまましばらく使ってみたいと思います。

2013年5月22日

Tortoisehgで信用するユーザの設定

Tortoisehg(というかMercurial)で、別ドライブに置いているリポジトリの設定ファイル(.hg/hgrc)が読み込めませんでした。
具体的には、defaultのリモートリポジトリが読み込めず、push/pull出来ませんでした。

原因は、hgrcの所有者がrootだったせいでした。
とりあえずコマンドラインからsudo hg pullとかはできるのですが、正直気持ち悪いです。

明らかにファイルの所有者だけ変更すれば良さそうです。
しかし、問題は別ドライブだとファイルの所有者の変更ができないこと・・・

sudo chown username hgrc

とかやったり、

sudo dolphin

でファイルマネージャから所有者を変えたりしても無駄です。
所有者はrootのままです。

なので所有者/グループの変更は諦めて、Mercurialの方の設定を変えました。
ちゃんと説明に書いてあるんですね。。。

http://mercurial-users.jp/manual/hgrc.5.html#trusted

結局、~/.hgrcを以下のように修正して、信用する所有者とグループにrootを追加。

[trusted]
users = user,root
groups = user,root

userは元から書かれていた所有者(おそらくログインユーザ)です。
適宜読み替えてください。

これで普通に使えるようになりました。

(以前はこの設定しなくても普通に使えてたと記憶しているのですが・・・)

Vimを+luaオプション付きでコンパイル

Vimの最新のパッチのバージョンがついに7.3.1000を超えました。
Vim7.4も近いですね。

しかし、Ubuntuのリポジトリに入っているvimは7.3.547と最新のものではありません。
今回、ソースからコンパイル&インストールまでしたのでその記録を残しておきます。
特にluaインターフェイスが大変でした・・・

一応、色々サポートという事でオプションは

+perl
+python
+ruby
+lua/dyn
+tcl

などをつけました。
Luaはいつもお世話になっているneocomplcacheでも使っているとのことで頑張りました。

手順は、基本的にvim-jpの説明に従いました。
他に下記のページを参考にさせていただきました。

http://d.hatena.ne.jp/h_east/20130409/p1

http://d.hatena.ne.jp/thinca/20100912/1284284839

http://yomi322.hateblo.jp/entry/2012/09/06/121958


下準備(ビルドに必要なパッケージのインストール)

Kubuntuでgnomeは使っていないのでGTK2版をいれます。

sudo apt-get install mercurial gettext libncurses5-dev libxmu-dev libgtk2.0-dev libperl-dev python-dev python3-dev ruby-dev tcl-dev

gnome版はlibgtk2.0-devの代わりにlibgnomeui-devを入れてください。
おそらく他にbuild-essentialとかも必要だと思いますが、すでに入れてありました。

他に、Lua対応として、

sudo apt-get install liblua5.1-0-dev liblua5.2-dev

が必要でした。
どちらか一方で良さそうですが、とりあえず両方いれました。
(後々おかしくなったのはこれが原因・・・?)

あと一応入っていなければluajitも。

sudo apt-get install luajit

ソースコード取得

Mercurialでcloneしてきます。

hg clone https://vim.googlecode.com/hg/ vim

私がcloneした時は7.3.1004でした。

コンパイル

以下のコマンドをvim/srcディレクトリで実行します。
pythonとluaのライブラリの場所が標準と異なるので指定しています。

./configure \
--with-features=huge \
--enable-multibyte \
--enable-gui=gtk2 \
--enable-perlinterp \
--enable-pythoninterp \
--with-python-config-dir=/usr/lib/python2.7/config \
--enable-rubyinterp \
--enable-tclinterp \
--enable-luainterp=dynamic \
--with-lua-prefix=/usr \
--enable-gpm \
--enable-cscope \
--enable-fontset \
--enable-fail-if-missing

gnome版は--enable-gui=gnome2だそうです。
面倒だったのでvim-conf.shとか作って書いてから実行しました。

この時、/usr/include/luaがないとかのエラーが出たので、無理やりですがシンボリックリンクで対応しました。

sudo ln -s /usr/include/lua5.1 /usr/include/lua

lua5.2の人はlua5.2をリンクすればコンパイルは通ると思います。
動作確認はしていません。

ここまで来たらvim/srcディレクトリでmakeします。
数分程度かかりました。

動作確認

vim/srcディレクトリにvimがあるので起動して、:versionできちんと目的のバージョンになっているか確認したほうがいいと思います。
ついでに+pythonや+lua/dynのオプションも確認できます。

オプションがついていても実行できない場合があるので、実際に動作させたほうが安全です。

:python print('Hello world')
:lua print("Hello world")

簡単な確認ですが、エラーがでなければ大丈夫だと思います。
私はluaインターフェイスの方で

ライブラリ liblua.so. が見つかりません。

とエラーが出てしまいました。
とりあえずliblua.so.もリンクを作ってコンパイルしなおして対応しました。

sudo ln -s /usr/lib/x86_64-linux-gnu/liblua5.1.so /usr/lib/x86_64-linux-gnu/liblua.so.

lua関係のエラーがどう見てもバージョン絡みっぽいですね。
5.1だけをインストールした状態ならこんなことしなくてもうまくいったのかもしれません。

やり直す時は、vim/srcのディレクトリで make distclean した後に./configureからやり直しました。

インストール

大丈夫そうでしたら、

sudo make install

で置き換えれば完了です。


python2 と python3

Debian系ディストリでは、python2とpython3は同時に利用できないそうです。

http://vim-jp.org/tips/if_python.html

なのですが一応やるだけやってみました。

+python3用に./configureに以下のオプションを追加しました。

--enable-python3interp --with-python3-config-dir=/usr/lib/python3.3/config

configディレクトリがなかったのですが、ipython3をインストールしたらconfigディレクトリも作られました。
python2の方でもipythonでインストールされるconfigディレクトリを読んでいるようです。 ここまでやれば、./configureとmakeは通りました。

しかし、結局+pythonと+python3を同時に有効にできませんでした。
両方入れてコンパイルすると両方+にはなるのでが、vim上で実行すると:py print('hello'):py3 print('hello')もエラーで実行できませんでした。

追記

公開した直後ですが、7.3.970以降は新しい正規表現エンジンにバグが残っているみたいなので、969以下にしておいた方がいいかもしれません。

hg update v7-3-969

で7.3.969に切り替わります。
切り替えたら以後の手順は同じです。(未確認)

私は今のところ特に気になっていないので最新版を使っていますが・・・

2013年5月19日

VimでMarkdown

最近、メモを書くときはMarkdown形式をよく利用しています。
かなり簡単に書けるのと、ソースそのままでも見やすいので重宝しています。
最近のこのブログの記事も、手元でMarkdownで書いています。

Markdownの書き方や特徴はWikipediaなどを参照してください。
流行っているようなので検索すればたくさん出てきます。

Markdownに対応したエディタも色々出ています。
しかし、テキストで書くならvimを使いたい、それが人情ではないでしょうか。
ちなみに、Markdown対応のエディタでできることは、

  • Syntaxハイライト(構文の色付け)
  • Live preview
  • htmlに変換して出力

などです。(個人的に欲しい機能)

羨ましかったのでvimでもこれらができるように悪戦苦闘しました。
せっかくなので結果を書き残しておきます。

※ 確認は全てKubuntu13.04で行なっています。
WindowsやMacでもパスなどを適宜修正すれば動作すると思います(未確認)。


Syntaxハイライト

vimはデフォルトではMarkdown形式には対応していないので、syntaxを追加します。
NeoBundleなどを使っていれば、.vimrcに下記の一行を追加して:NeoBundleInstallで一発です。

NeoBundle 'tpope/vim-markdown'

これでMarkdown形式のファイルを開けば色づけされるはずです。


アウトライン

Vimでは、ctagsを使うことで関数一覧からジャンプしたりTeXを編集中だったら見出しに飛んだりできます。(いわゆるタグジャンプ)
しかし、デフォルトではMarkdownには対応してません。
なので少し設定の追加が必要です。

私はtagbarというプラグインを使っているのでそれの設定方法を書きます。
やっていることはここをほぼそのままです。

ctagsに設定追加

homeディレクトリにある.ctagsファイルに以下を追加します。
ファイルがない場合は作成します。

--langdef=markdown
--langmap=markdown:.markdown,.mkd,.md
--regex-markdown=/^#[ \t]+(.*)/\. \1/h,heading1/
--regex-markdown=/^##[ \t]+(.*)/\.\. \1/h,heading2/
--regex-markdown=/^###[ \t]+(.*)/\.\.\. \1/h,heading3/
--regex-markdown=/^####[ \t]+(.*)/\.\.\.\. \1/h,heading4/
--regex-markdown=/^#####[ \t]+(.*)/\.\.\.\.\. \1/h,heading5/
--regex-markdown=/^######[ \t]+(.*)/\.\.\.\.\.\. \1/h,heading6/
Tagbarの設定

TagbarはNeoBundleなどで普通にインストールされているものとします。
Windowsでctagsの場所にパスが通っていない時は以下を.vimrcに書いて場所を教えてあげてください。

if has("win32")
    let g:tagbar_ctags_bin = "[ctags.exeまでのパス]"
endif

Markdown用に、以下の設定を.vimrcに追加します。

let g:tagbar_type_markdown = {
    \ 'ctagstype' : 'markdown',
    \ 'kinds' : [
        \ 'h:Headline'
    \ ],
    \ 'sort' : 0,
\ }

これで、見出しに応じたタグジャンプができるはずです。


プレビュー機能

Live previewって必要でしょうか。
正直、私には不要です。
Live previewに対応したエディタも使ってみましたが、むしろ動作がもっさりするような気がして、あまり好きになれませんでした。

とはいえ、手元でも確認しながら書きたいので、"保存時にプレビュー更新"に落ち着きました。
この用途ではmkdpreview-vimという素敵なvim pluginもあったのですが、保存時にちょと引っかかるのが気になったので今回は見送りました。

今は、プレビューにGoogle Chromeの拡張(Markdown Preview Plus)を使っています。
この拡張のいいところは、ファイルが更新されると自動で再変換&再描画してくれるところです。

インストールと使い方

まずは普通に拡張機能としてChromeに追加します。

次に「拡張機能」の画面で、「ファイルのURLへのアクセスを許可する」にチェックを入れます。
これをしないと変換してくれません。
ついでにオプションで「Enable auto-reload」にチェックを入れておきます。
これでmarkdownファイルが更新された時に自動リロードするようになります。
必要があればついでにcssの設定なども。

ここまで設定すれば、markdown形式のファイルをブラウザにD&Dるだけで勝手にhtmlに変換して表示してくれます。
vimで編集中にはD&Dとか面倒なので、簡単にスクリプトを書きました。

command! MkdChrome call MkdChrome()
function! MkdChrome()
    call system('chromium-browser ' . expand('%'))
endfunction

※ Chromium用です。
Google Chromeの場合はchromium-browserの部分をgoogle-chrome-stableなどに書き換えてください。

これを.vimrcに書いておけば、:MkdChromeでブラウザが立ち上がって(すでに起動している場合は新規タブで)編集中のファイルのプレビューが表示されます。
ファイルを編集して上書き保存すればプレビューも更新されます。
ただし、プレビューの更新には若干のタイムラグがあります。


HTML出力

書き終わったらHTMLとして出力したい場合もあるので変換します。

Markdown Preview Plusにも"Export To HTML"というボタンがありますが、なぜか私の環境では動作しませんでした・・・
なので別途変換手段を用意します。
とりあえずpandocを使っています。

pandocはapt-getからインストールできます。
非常に対応形式が豊富です。
とりあえずmarkdownからhtmlへの変換にしか使っていませんが。

インストールさえしておけば、

pandoc [input_file_name] -o [output_file_name] -f markdown -t html

で変換できます。
出力ファイルを指定しなければ変換結果は標準出力にでます。
これも毎回入力するのは面倒なので簡単なスクリプトを書きました。

command! MkdConv call MkdConv()
function! MkdConv()
    call system('pandoc ' . expand('%') . ' -o ' . expand('%:r') . '.html -f markdown -t html')
    let temp_html = expand('%:r') . '.html'
    execute 'sp ++enc=utf8 ' . temp_html
    execute 'normal ggVG"+ygg'
    call system('chromium-browser ' . expand('%'))
endfunction

以上を.vimrcに書いておけば、:MkdConvで以下の動作をします。

  1. 編集中のファイルをhtmlに変換
  2. ウィンドウを分割して変換後のhtmlファイルを表示
  3. htmlのソースを全てクリップボードにコピー
  4. ブラウザ(chromium)で変換後のhtmlを表示

htmlファイルも同じディレクトリに出力されます。
かなり強引な感じですが、一応手元では動作しています。
ブログの投稿ページで貼り付ければ終わりです(手動)。

ファイルのエンコーディングがUTF-8以外の時は、5行目の++enc=utf8を適宜変更してください。
編集中のファイルに合わせるのも簡単にできそうですが、pandocを使うのは当面のつなぎのつもりだったので面倒なのでやっていません。
ちなみにエンコードの判別をvimに任せる(++encオプション無しにする)と、vimがエンコードを決定する前にコピーしてしまって、コピーされた文字列が文字化けしました。


追記

投稿前に確認してたらもっと素敵なプレビューサービスを見つけました。

Markdown ドキュメントをとっても簡単にリアルタイムプレビュー編集できるサービス

設定不要でhtmlもちゃんと出力できます。
リロードがかなり高速です。
拡張やpandocなどのインストールも不要です。
今度からこっちにするかもしれません。
あ、でもcssが固定ですかね?

(でもせっかく書いたので記事は全部公開しておきます・・・)

2013年5月17日

Tortoisehg直った@Kubuntu13.04

先日の記事で書いた通り、Tortoisehgが起動しなかったのですが、別のリポジトリから安定版を入れれば起動はするようです。

バグ報告の記事に書いてありました。
ちょうど前回の記事を書いた時に報告されるというタイミングの悪さ・・・

ppaを追加するので、自己責任でお願いします。


安定版Tortosehgのインストール

端末から下記のコマンドで追加できます。Mercurialとtortoisehgの両方が必要らしいです。

sudo add-apt-repository ppa:tortoisehg-ppa/stable-snapshots
sudo add-apt-repository ppa:mercurial-ppa/stable-snapshots

それぞれ確認メッセージが出るので問題なければEnter。その後、普通にupdateします。

sudo apt-get update

すでにMercurialとTortoisehgがインストールされていれば、upgradeすれば安定版にアップデートされるはずです。

sudo apt-get upgrade

この時点でまだインストールしていなかった場合は普通にインストールしてください。正常にupgrade (またはinstall) されれば、thgで起動するはずです。

試しに使ってみた感じでは正常に動作しているようでした。

2013年5月4日

オーディオ機器(その5) ヘッドホン

Sennheiser HD595

ヘッドホンはSennheiser HD595を使っています。

すでに購入してから5年以上経ちますが、問題なく利用できています。とはいえイヤーパッドはさすがにヘタったので、一度交換しました。簡単に購入できて、値段も3,000円くらいでした。交換も簡単でした。今は後継のHD598が出ていますね。見た目以外は何が変わっているのでしょうか。

遮音性・遮音性

開放型なので遮音性はほとんどありませんし音は全て漏れます。屋外で使うものではありません。

装着感

全く締め付ける感じはありません。何時間でもつけていられます。メガネをしていても問題ありません。

音の印象

視聴して同じくらいの価格帯で色々比較した時の印象ですと、音は低音から高音までしっかり出て、特に高音が綺麗です。高音と言いますか、ちょうど女性ボーカルくらいの帯域がとても綺麗にでます。低音もしっかり出ていますが、ズンドコ響くような鳴り方とは違います。かと言って締りがないわけでもなく、絶妙なバランスだと思います。たまに迫力のある密閉型のヘッドホンも欲しくなりますが、なんだかんだで非常に気に入っているヘッドホンです。


関連記事

オーディオ機器(その4) D/Aコンバータ

LUXMAN DA-200

DAC+プリアンプ兼ヘッドホンアンプとしてLUXMAN DA-200を使っています。

アンバランス接続でパワーアンプ(Model 102)につないでいます。サイズは大きすぎず小さすぎず、丁度いいです。

入力

デジタル入力はUSBと光と同軸が各1系統あります。使ったことはありませんが、アナログ入力も2系統あります。

PCからの入力はUSBで入れています。OSはWindowsとLinux (Ubuntu, Debian)でつないだことがありますが、ロックに失敗したことはありません。ドライバーを別途インストールする必要もありませんでした。USB入力は96kHzまで対応です。

出力

出力はバランスとアンバランス各1系統です。アンバランスだけがボリューム固定/可変の切り替えに対応しています。このボリュームはヘッドホン出力と兼用です。ヘッドホンを接続してもミュートはされません。バランス接続は常に固定出力です。

普段の使い方は、前述したように102にアンバランス接続してプリアンプ代わり、かつヘッドホンアンプとしても使っています。この使い方だと、やはりミュートは欲しいですね。ヘッドホンアンプとして使う時は102をスタンバイにして、逆にスピーカーから出すときはヘッドホンを外しています。なんかこの使い方を続けているとヘッドホン端子がいつか壊れそうで・・・まぁ間に延長ケーブルでも入れてそれを挿しっぱなしにしておけばいいんですが。

ボリュームつまみがそれほど大きくないので、小音量時の微調整は難しいです。このあたりはリモコンがあるといいですね。

音の印象

同じ価格帯のDACとは比較していませんが、いい音だと思います(適当)。といいますか、機能が多いので一部の機能だけを比較するのが面倒困難です。同価格帯くらいのDAC付きのプリメインアンプのヘッドホン出力よりは良い音だと思います。

LUXMAN製品ですが、いわゆるラックストーンと言われるようなクセはあまりないと思います(正直ラックストーンがどんなものかはよくわかっていません)。全体的に色付けは控えめで音をそのまま出しているのではないかと。かと言って冷たい音というわけではありません。全体的にバランスよく聴きやすい楽しい感じです。

一言でまとめますと、音も機能も気に入ってます(笑)。

リモコンとミュートもあると嬉しいです。


関連記事

オーディオ機器(その3) パワーアンプ

Jeff Rowland MODEL102

パワーアンプにはJeff Rowland MODEL102を使っています。
(画像とリンク先は102S)

これのいいところは、出力は100Wと大きいにも関わらずコンパクトで消費電力も小さいというところでしょうか。使用中もほんのりあたたまるだけです。さすがデジアン(ICEpower)です。

パワーアンプなので、使い方は基本的に電源オンして音を出すだけです。ゲイン切り替えやアッテネータなどもありません。102だとスタンバイのスイッチすらついていません。後継の102Sにはスタンバイスイッチがあるようです。やっぱり要望が多かったんでしょうか。

102にはスイッチはありませんが、背面にミニプラグの差込口がありまして、ここからスタンバイにできます。102Sの取扱説明書(pdf)によると、電気的にopenでOn、ショートでスタンバイとのことです。地味に便利です。私はヘッドホンアンプ兼用のDA-200から出力している都合上、ヘッドホンで聞くときはスピーカーをミュートする必要があります。この時に毎回電源を引っこ抜くのはさすがに面倒です。この端子、非常に重宝しています。(とはいえ多少面倒なのでプリアンプが欲しいです・・・)

音の印象

正直パワーアンプでそんなに変わらないだろ、と信じて試聴なしで買いました。そもそも同じくらいの価格帯だと選択肢もあまりありませんでした。これを選んだ理由としては、後継の102Sが出てお買い得感があったのと、小型なデジアンだったところです。扱いが楽そう、ということに加えて、どうもスピーカー(ELAC 310CE)のウーハーの駆動にパワーが必要そうに感じていたので、デジアンなら十分駆動できるだろうと期待して。最後の決め手はブランド(Jeff Rowland)です。小さくてもデジタルでも一番安くてもJeff Rowlandには違いありません。きっと精神的にもいい音に聞こえるに違いありません。少なくとも気持ち的にはマイナスではありません。

最初に音出ししたときの印象としては期待どおり低音の鳴り方が改善したように記憶しています。高音も綺麗に出ています。他のプリメインと自宅で比べた時はかなり良くなっていた気がしたのですが、比較にある通り、今となっては気のせいだった可能性も大です。


関連記事

オーディオ機器(その2) スピーカー

ELAC 310CE

ELAC 310CE/HBを使っています。

初めて購入した高いオーディオ機器なので思い入れがあります。コンパクトさに惹かれて買いました。音も良いと思います。特に幅は12cmちょっとしかないのでかなり小さいです。一方で奥行きは30cm近くある上に背面バスレフなので、見た目によらず奥行き方向はかなり場所をくいます。音の指向性もかなり高いようで、コンパクトなくせに設置は大変でした。。。

接続は購入時につけてもらったスピーカーケーブルでバイワイヤリングしてます。製品付属のバイワイヤリング用ターミナルは質がいまいちなのか音が悪かったです。

音の印象

※ 以下、個人の感想です。感じ方には個人差があります。そんなにいろいろ聞き比べたわけではないので印象とか理由付けとか間違ってる可能性大です。

音は綺麗です。 購入時に同価格帯のスピーカーと比較した印象では、特に高音が綺麗でした。綺麗すぎて驚きました。女性ボーカルとか非常に綺麗な出方をします。そのせいか、音がよく広がって綺麗に響いていきます。(語彙が少なくて綺麗を連呼してますがなんとなく伝われば。)

一方で、低音は出てはいるのですが高音には負けているかな、という感じです。このあたりはアンプや音量にも依存するのでなんとも言えませんが。特に小さい音量で聞くときは低音に不満が出ると思います。出ないというのとは違うんですが、なんかボンボンする感じなんですよね。いかにも設置の仕方が悪い時の感想のような。試聴した時には気にならなかったんですけどね。

特に低音に関しては、設置状態やリスニングポイントの影響が大きいようです。前述したように指向性が高いスピーカーなのですが、特に低音の指向性が高いようです。奥行きを長くして小さいウーハーで低音を稼いでいるためでしょうか。そんな低音の出し方なので、パワーを食っているのかアンプの影響もありそうです。以前使っていたPioneerのA-A9mk2だと(ツイーターに比べて)ウーハーを駆動するパワーが不足するのか低音が負けているような印象でした。今のアンプ(102)に変えて改善、したような気がします(お値段効果(プラシーボ)の可能性大ですが)。

最近ELACから出たBS403のレビューを見ていたら、低音についてはかなり改善されているようですね。バスレフも底面にあるということで、設置場所の影響も少なそうです。しかもJETも新型ということで、これはかなりの当たりなんじゃないでしょうか。なんかステマっぽくなってますが、正直欲しいです。。。


関連記事

オーディオ機器(その1)

機材周りのことを全然書いていなかったので、まとめて書いておこうと思います。

レビューという程のものではありませんが、ちょこちょこ印象や使い方を書いていたら長くなってしまったので投稿を分けたいと思います。ここではとりあえず全体の構成とPC周りについてだけ。

全体の構成

非常にざっくり書くと以下のようになってます。

PC -> LUXMAN DA-200 -> Jeff Rowland Model102 -> ELAC 310CE/HB
                 └> Sennheiser HD595

PCからはUSB接続、DA-200と102の間はアンバランスで、RCA->XLRの変換を使っています。ヘッドホンはDA-200のヘッドホン出力に直接つないでいます。

それぞれの用途は以下のとおりです。

DA-200の使い方がわかりにくい気がして列挙してみましたが、他の2つは当たり前過ぎて書く意味ありませんでしたね。。。

PCの設定

PCからはUSB接続で接続しています。OSは主にKubuntuでカーネルはlow-latency、再生にはAudaciousを使ってる事が多いです。出力はJack経由です。

Jackの設定でサンプリングレートは96kHzにして、Dither入れてます。サンプリングレートはソースにあわせてそのまま出すのがいいと思うのですが、いちいち切り替えるのも面倒なので。あと、CDソースでも44.1kHzで出すよりも今の設定のほうがよく聞こえたので。耳が良くないのか気のせいなのかわかりませんが。

Linux使っててもDA-200のロックがかからなかったことはありません。特別なドライバは入れていません。USB接続はほんとに便利ですね。

おまけ

この構成にする前は、パイオニアのA-A9mk2にPCからつないでスピーカーに出していました。先日、今の構成とA-A9mk2を色々繋ぎ変えて比べてみたのが今回の記事を書こうと思ったきっかけです。

比較した構成は下記のとおりです。接続は全てアンバランスです。1と2は違う日に聞いているので、印象は間違っているかもしれません。あと、これはあくまで私が自宅で聞いた印象です。好みの影響も大きいと思います。しかも価格的なプラシーボ効果も盛大に効いていると思います。なのであてにしないでください。悪意はありません。家にあったのでやってみただけで、普通比べるような価格帯の製品でもありません。

1. PC -> A-A9mk2 -> スピーカー
2. PC -> A-A9mk2 (pre out) -> 102 -> スピーカー
3. PC -> DA-200 (fix out) -> A-A9mk2 -> スピーカー
4. PC -> DA-200 (fix out) -> A-A9mk2 (pre out) -> 102 -> スピーカー
5. PC -> DA-200 (pre out) -> 102 -> スピーカー

結果は、好みの順に

5 >> 3 > 4 > 他

という感じでした。5番目は今と同じ構成です。良かった。これ一番お金かかってますからね。。。明らかに音がすっきりしているというか、綺麗で解像度が高い(ボケてない)感じでした。

次点で3番というのが意外でした。4番よりも少しだけ解像度が高いというかボケてない感じでした。3と4の違いって102の有無だけなので、これだけ見ると102はイラナイ子・・・ショックすぎる・・・プラシーボ効果でもいいからもう少し・・・
・・・きっとpre outからのケーブルに安物を使ったせいでしょうきっと。とはいえ、やっぱりパワーアンプって大音量じゃないと違いが出にくいんですかね。A-A9mk2にPower inがあれば比べてみたかったですね。新型のA-70だとあるみたいですね。逆にPre outが無いようですが。

あと実用面での4番の問題は、A-A9mk2でミュートした時にポップノイズが入ることですね。これは正直パイオニアさんに何とかして欲しいです。これはpre outにつないだ時だけで、直接スピーカーにつないでいる時はこのノイズはありません。

あとDA-200はさすがです。DACなのでプリ部はおまけかと思っていましたが、しっかりしてます。LUXMANさん素敵です。

とはいえ、プリとして使おうとすると少し機能が不足していて、A-A9mk2をプリに使えないかなぁ、と今回比較してみたわけです。具体的に欲しい機能としては、

  • リモコン(特にボリュームの微調整)
  • ミュート
  • ヘッドホン接続時の自動ミュート or 出力切り替え

といったところです。プリアンプ買えばいい話なのですが、これだけのためにプリアンプを買うのは気が引けて・・・どこかに1入力1出力でリモコンでボリュームコントロールできるお手頃な製品ありませんかね・・・イコライザも入力切換も不要です・・・最悪ミュートもなくてもいいです音量0にします・・・LUXMANさんどうですか、DA-200とM-200を組み合わせて使っている人にも結構重宝されると思いますよ・・・

買う前からわかってはいたのですが、実際使っているとこれらの機能が必要という事がよくわかりました。とはいえ、この値段でこれだけのものを作ってくださっているLUXMANさんにはとても感謝しています。

潔くプリアンプ買おうかな。。。Jeff RowlandのCapri欲しいな。。。

長くなったので個別の機器については別の記事にします。


関連記事

2013年5月3日

Kubuntu 13.04

ここに書くのは非常に久しぶりですね。
なんとなくテンプレートを変更してみました。

以下、本題です。

Kubuntu 13.04をインストールしてみました。
今まではKubuntu12.04 LTEでした。
12.10は理由は忘れましたがスルーしてました。
12.10は印象悪かったのですが、13.04はいい感じです。


インストール作業

新規インストールで、homeフォルダは既存のものをそのままマウント。
とりあえず言語は英語で、後からibus-mozcと日本語フォントをいくつか(fonts-takao, fonts-umeplus, fonts-vlgothic)追加。

後は使っていたものを適当にapt-get installすればほとんど元通りでした。

gtkアプリのインターフェース

KDE環境だとgtkアプリは外観が非常に残念なことになるのでその対策。
いろいろやってて結局この方法でうまくいったような気がします。

sudo apt-get install gtk2-engines-oxygen gtk3-engines-oxygen

「システム設定」の「アプリケーションの外観」に「GTK」が追加されるはずです。
後はテーマを「oxygen-gtk」にでもしておけば違和感のない外観になります。


困ったところ

ブートローダ(grub2)の起動がとにかく遅い

これは以前(11.10くらい?)から気になっていました。
うちの環境だととにかくブートローダが立ち上がるまでが遅いです。
電源入れてからOS選択画面になるまでが1分くらいで、OS選択してからログイン画面までが数秒〜10秒という感じです。
どうしたものか・・・

google-chromeがインストールできない

一部のライブラリが依存関係を満たしていないようです。
強引にインストールする方法もあるようですが、とりあえずchromiumで代用。
アイコンが少し地味でバージョンが少し古い以外は普通に使えています。

tortoisehgが起動しない

最近良く使っていたので正直一番困りました。
既知のバグのようです。

[2013年5月17日 追記]

対策が報告されています。
別記事にまとめました。


良かったところ

なんか動作が全体的に軽快になった気がする

気分の問題かもしれません。
12.04の方にはgnome-shellとかcinnamonとか入れてたのでその影響もあったのかも。

chrome (chromium) からのフォーカス制御

chromiumにフォーカスがある状態でkrunnerから他のアプリを起動してもちゃんとフォーカスが移るようになりました。
非常に細かいことですが・・・

今まではchromeで見ながらkrunner起動 -> gvimを起動、とかしてもフォーカスはchromeのままだったので、わざわざalt-tabで切り替えたりしてました。
その手間がなくなり、かなり快適になりました。

あと、今まではchromeにフォーカスがある状態でgvimのメインウィンドウ(?)部分をマウスクリックしてもフォーカスが映らなかったのですが、これも改善されてます。
KDE側の対応なのかchromiumだからなのかわかりませんし非常に細かい違いなのですが、個人的には一番の収穫です。
これだけでもう13.04最高です。


全体的に

13.04はかなりいい感じだと思います。
一部のアプリのサポートが間に合っていない感じですが、そのうち何とかしてくれると信じてます。

せっかくいい感じなのにサポート期間が9ヶ月と短くなってしまったのが非常に残念ですね。
これしかサポート期間ないと、次期バージョンが微妙だった時にスルーできないってことですよね。
13.10が微妙だったら最悪12.04に戻るんですかね。
次のLTE(14.04)はX.orgを離れてMirになるとかいう話もあるので、12.04を使い続けておくのが最善策かも・・・